地中海式ダイエット、2倍の成果

地中海ダイエット、2倍の成果
最新版the Journal of American Medical Associationは、地中海式ダイエットの2つの異なるテーマを賞賛している。この分野の、いっそうの長寿と、代謝症候群については改善を図れるであろう。

地中海式ダイエットは一般的に一種類の野菜系食物と魚類、肉や乳製品は少なめで、 高比率での一価不飽和脂肪酸から多価不飽和脂肪酸という概念がある。
健康で長寿
最初の研究は結論付けると、地中海式の食餌を行なってきた70歳から90歳の個人で規則正しく健康的な生活を営んできた人は、地中海式の食餌をせず、不規則な生活を送っている人にくらべて50パーセント以上も、死亡率が低いということが分かった。
オランダWageningen 大学のKim Knoops と同僚たちは地中海式ダイエットの単一の、また混合効果の調査を行なった。 理にかなった運動量、適度なアルコール消費、非喫煙など、全ての考えられる理由と年長者の死につながる原因をさぐった。
この調査の名前はHALE (Healthy Ageing: a Longitudinal study in Europe)、それは1988年から2000年まで行なわれ、ヨーロッパ11カ国に居住する健康な1507人の男性と832人の女性が対象とされた。
この調査より、研究者たちは地中海式ダイエットを日常的に行なっていることは死亡率が全体より23パーセント低く、適度なアルコール消費者は22パーセントであり、運動を定期的に行なっている人は37パーセント低く、また非喫煙者は35パーセント低かった。
同じような結果が冠状動脈性心疾患、心血管疾患や癌による死についても見られた。以上挙げた低リスク要因4つ全てをもつ場合、確立は65パーセントまでになる。
代謝症候群
2つ目の調査はイタリア、ナポリSecond UniversityのKatherine Esposito 女史によるもので、地中海式ダイエットは肥満、高血圧、血糖値の上昇などの代謝症候群にたいして効果的であることが分かった。
最近の見方では、代謝症候群はアメリカ合衆国にて蔓延しており、じつに成人人口の24パーセントが患っている。
イタリアの大学病院での代謝症候群で苦しむ患者180人(男性99人、女性81名)を対象に2001年6月から2004年1月まで無作為に試験を行なった。
患者の半分の90人は地中海式ダイエット、50-60パーセントの炭水化物、15-20パーセントのたんぱく質、そして総脂質を30パーセント以下に抑えたものに従った。
研究者たちは、開始して2年後、地中海式ダイエットを行なってきた患者が見違えて体重が落ち、高血圧、グルコース値、インスリン、総コレステロール、そして中性脂肪が下がった。さらにHDLが上昇した。
その上、地中海式ダイエットを行なったうち、たった40人の患者だけが現在代謝症候群にかかっているが、他の食餌療法を行なった患者は、いまだ78人が代謝症候群であり、その数はほとんど2倍の差にあたる。
「この研究結果はこの分野では初めてのものであり、地中海式ダイエットを構成する全粒粉の穀類、果物、野菜、豆類、くるみ、オリーブオイルは心疾患リスクと代謝症候群リスクの両方を下げるだろう」、と締めくくった。

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